昔話に見る鬼の類型
桃太郎
桃太郎さん 桃太郎さん
お腰につけた黍団子
一つわたしに下さいな
やりましょう やりましょう
これから鬼の征伐に
ついて行くならやりましょう
行きましょう 行きましょう
あなたについて何処までも
家来になって行きましょう
そりゃ進め そりゃ進め
一度に攻めて攻めやぶり
つぶしてしまえ 鬼が島
おもしろい おもしろい
のこらず鬼を攻めふせて
分捕物をえんやらや
万々歳 万々歳
お伴の犬や猿雉子は
勇んで車をえんやら
『桃太郎』は、桃から生まれた桃太郎が鬼退治に行くという有名な昔話です。
桃は鬼を撃退する力があると信じられていました。
桃太郎は犬、猿、キジという動物の仲間と共に鬼が住む鬼ヶ島に向かいます。鬼たちは桃太郎たちに敵わず、村人たちから奪った財宝を返して降参します。桃太郎は村人たちに喜ばれ、おじいさんとおばあさんと幸せに暮らします。
まず、桃太郎が桃から生まれた理由についてですが、これにはいくつかの説があります。
一つは、桃太郎のモデルとされる吉備津彦命が、桃の実を食べて神の力を得たという伝説に由来するというものです。
もう一つは、桃が邪気を払う神聖な果物として古くから信仰されていたことに関係するというものです。
桃から生まれた桃太郎は、おじいさんとおばあさんに育てられて、やがて鬼退治に出かけることになります。
次に、桃太郎が鬼退治に行く動機についてですが、これも地域によって異なるバリエーションがあります。一般的には、鬼が村人たちを苦しめているという話を聞いて、正義感から鬼退治に決意するというものです。
しかし、他にも、鬼が娘をさらったという話を聞いて、娘を助けるために鬼退治に行くというものや、鬼が桃太郎の両親を殺したという話を聞いて、復讐のために鬼退治に行くというものなどがあります。桃太郎は、おばあさんが作ってくれたきび団子を持って、鬼が住む鬼ヶ島に向かいます。
最後に、桃太郎が鬼退治に成功する方法についてですが、これも様々な工夫がされています。
一般的には、桃太郎は道中で出会った犬、猿、キジという動物たちにきび団子をあげて仲間にし、それぞれの特技を生かして鬼たちと戦います。しかし、他にも、桃太郎が鬼たちに酒を飲ませて酔わせてから攻撃するというものや、桃太郎が鬼たちに化けて騙してから攻撃するというものなどがあります。桃太郎は、鬼たちを倒して財宝を奪い返し、村人たちに返して英雄となります。
この話は、日本の古代から現代まで長く語り継がれてきた昔話で、地域や時代によって様々な変化を遂げてきました。この話からは、勇気や正義感、協力や友情などの教訓を学ぶことができます。
『桃太郎』は、日本の文化や歴史に深く根ざした貴重な物語です。