大月の鬼にかかわる史跡の数々
鬼の盃
賑岡公民館岩殿分館の市道を挟んだ西側の空き地に 150cm×155cm×75cm ほどの大きさで中央が丸く くぼんだ錐体の石があります。
石の側面には「奉納 天保十一年庚子年三月日 若者」 と刻まれています。 ここが、明治維新までは円通寺の観音堂や三重塔、鐘楼があった場所であることや、その形状や刻字から、この石が「手洗石」であることがわかります。
しかし、この石は、「盃に見える」と、赤鬼ゆかりの伝説地に認定され、「鬼の盃」とされたとのこと。
いわく、岩殿山の赤鬼が円通寺に、夜な夜な集まって酒盛りをしていたが、この際に使った盃と言われているわけです。