柿の葉茶で花粉症対策
柿の葉茶の効果
柿の葉には、ビタミンCやタンニン・フラボノイドなどが含まれています。
特にビタミンCは、レモンの約20倍と豊富に含有されており“プロビタミンC”という熱に強い形で含まれているので、お茶にした場合もビタミンCを損なわずに摂ることができます。
「Diospyros Kaki」という学名が示すように、柿は日本を代表する果物です。
奈良時代には商品として流通していたことを示す文献があり、歴史的にも柿と日本人は古くからかかわってきました。
元々は渋柿っである果実を、渋みを抜くために干し柿にしたり、甘味のある生食用にするために工夫されてきました。
干し柿は貯蔵が効くので保存食にもなり、柿霜(しそう)と呼ばれる干し柿の表面の白い粉は、ほぼ純粋のブドウ糖と果糖で、砂糖が貴重だった時代には甘味料として重宝されました。
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるように、柿の優れた薬効は古来より認識されていました。
柿を食べると風邪をひきにくくなるとも言いますが、これは柿に豊富に含まれるビタミンCとビタミンAが、身体の抵抗力や免疫機能を高めるからといわれています。
果実の甘さからは意外ですが、甘柿100g中のビタミンC含有量は70mgと柑橘類波に多く、ビタミンAは干し柿にすると生柿の約3倍の効力になるそうです。
特に若葉にはビタミンCが大量に含まれています。
ビタミンCが大切な栄養素であることは良く知られていますが、ビタミンCは体内で作り出すことが出来ません。
さらに、ストレス、喫煙、睡眠不足、発汗、発熱時などによって多量に消費されるともいわれています。
ビタミンCは新鮮な果物や緑黄色野菜からとり入れる事が出来ますが、柿の葉から作ったお茶には、さらに多量のビタミンCが含まれています。
このビタミンCはプロビタミンCでビタミンCになる手前の状態ですので熱にも強くお茶にしても失われません。
ビタミンCは感染症への抵抗力をつけたり、メラニンの生成を抑えたり、コラーゲンの生成に働いて血管壁を強くしたりする働きがあります。
また、柿の葉には、血圧降下成分のケンフェロール、グルコサイド、クエルセチンが豊富に含まれており、動脈硬化の防止、血圧の降下作用があり、高血圧や心臓病の人にも有効といわれています。柿の葉を若葉の内にとり、茶を作る要領で蒸してもんで乾かし、これを普通のお茶に半分混ぜて作ります。
最近TVなどで紹介されているように、鼻づまりを押さえる効果や花粉症にも効果があることがわかってきました。先ほども紹介したように柿の葉のビタミンは、レモンの20倍、ほうれん草の10倍といわれます。
また、柿の葉には天然のビタミンC(アスコルビン酸)だけでなく、最近注目されているフラボノイドや、ミネラル、ビタミンB1、B2などが豊富に含まれます。
なかでもフラボノイドがたくさん含まれており、そのなかのひとつ、アストラガリンは花粉や、ホコリ、ダニによるアレルギー性鼻炎の原因となるヒスタミンの分泌を抑制する働きがあります。
アストラガリンの一部は体内でケンフェロールというフラボノイドに変化し、肥満細胞からのサイトカインの産生を抑制し、鼻づまりを抑えることがわかってきました。
また、 このケンフェロールは、最近の研究で、IgE抗体の産生も抑えることがわかってきました。
柿の葉茶は、花粉が飛散する前に飲み始めるとより効果的です。
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おいしい柿の葉茶の作り方
1.若青葉を採取し、すぐに2~3分間熱湯につける。
(柿の葉に含まれるビタミンを破壊する酵素の働きを止めるため。直ぐに行わないと,酵素の働きでビタミンの量が少なくなるので注意)
2.急いで冷まし、乾燥させる。
3.刻んで保存し、飲むときに熱湯を注いで普通のお茶のように飲む。
毎日お茶がわりに飲まれると、含まれるタンニンとフラボンの働きで、高血圧が改善されるといわれています。
なお、柿の葉茶は弱酸性なのでアルカリ性のコーヒーや緑茶と飲むとビタミンが半減するので注意が必要です。
ためすにあたって
ここで紹介させていただくものは、医薬品、治療薬ではありませんので、その効果が必ずしも証明されているものではありません。
確かにに中には、花粉症の症状軽減について報告されているものもありますが、個人差があったり、報告内容を医学的に精査されているとは限りません。昔からの伝承であって、根拠がしっかりしていないものも多く存在します。
このことを十分理解していただき、個人の責任の上で試していただく必要があります。