新緑が心地よい季節を迎え、多くの人でにぎわう高尾山を安全に楽しんでもらおうと、スマホによるデジタル技術を活用した登山道の案内が始まりました。
スマホさえあればアプリのインストールも不要で、登山の道中は衛星利用測位システム(GPS)を利用してスマホの音声や文字、360度カメラの画像で山頂までの登山ルートを案内します。
利用者は、登山口の総合案内板でQRコードを読み取り、難易度別の七ルートから一つを選ぶことになります。
また、利用者は画面を見なくても、音声だけで安全に山頂までたどり着くことができます。
「分岐点になると音声でどっちに行くのか教えてくれるので、安心」とは利用者の弁。
それにしても正確に位置情報を得られることから遭難などの防止につながるとして、登山客に好評だとか。
また、近年外国からの登山客が増えていることから、英語にも対応しているといいます。
なお、スマートフォンは立ち止まって利用するようにしましょう。(山道でのながらスマホは事故の元です)
このほか、道中の看板に掲載されたQRコードを読み込むと、周辺に生息する野生動物が、スマホ画面上の拡張現実(AR)として表示される仕組みもあり、また、360度カメラで撮影した登山道の写真も収録されており、「バーチャル登山」も可能だといいます。
このため、足腰が弱いなど様々な理由で高尾山に来られない人が登山を疑似体験できるほか、画像を参考に事前の登山計画作りにも役立つとか。
なお、利用は無料です。