高尾山での遭難が増加

高尾山の自然

読売新聞6月15日版には、高尾山での遭難についての記述がありました。

全国の警察が昨年1年間に確認した山岳遭難は3015件、遭難者は3506人で、いずれも統計が残る1961年以降、最多だったことが警察庁のまとめでわかった。夏山シーズンの本格化を前に、警察が注意を呼びかけている。

 警察庁によると、昨年の遭難件数は前年から380件増、遭難者は431人増となった。死者・行方不明者は327人で44人増、けが人は1306人で149人増だった。コロナ禍の外出自粛が緩和された影響があるとみられる。

 都市部に近い山での遭難も目立つ。高尾山(東京都)は過去5年間の平均と比べて30人増の108人、秩父山系(埼玉県など)は66人増の194人だった。都道府県別では長野県が最多の310人で、東京都が2番目の220人に上った。

 警察庁幹部は「事前に天候を調べ、適切な装備品を身につけるなど、準備を整えて登ってほしい」と話している。」

 高尾山で遭難というイメージはないかもしれませんが、実はそれなりにあるようです。
 高尾山で遭難し、救助要請する方の割合などをみるともっとも多いのが体調不良と転倒によるものです。
 いくら観光地化している高尾山と言っても、1号路以外は舗装されていない山道であり、人が多いという点を除けば他の低山と何も変わるところはありません。また、陽が落ちると高尾山でも1号路や6号路の一部をのぞけば街灯はありませんから、真っ暗になります。
特に2号路3号路などは、道幅が狭く、片側は崖になっていますので、夜でなくても、ちょっと足を滑らせればそれだけで滑落してしまいます。

高尾山は低くても、観光地化されていても、自然の山ですので、当然にそれに見合った準備や行動が大事です。

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