イベント紹介

第24回 高尾山 若葉まつり

 気軽に山歩きが楽しめ、四季折々の自然に触れられる新緑が美しく映える、ミシュラン三ツ星の高尾山。 例年4月上旬頃には桜...
イベント紹介

2023 高尾・陣馬スタンプハイク

 春の高尾山では、恒例の「2023 高尾・陣馬スタンプハイク」が2023年4月21日(金)から6月30日(金)まで実施...
高尾山の自然

絶滅危惧種の花復活を目指す

高尾山内にある「高尾山さる園・野草園」で2021年3月、絶滅危惧種の花「ムラサキ」の復活を目指すプロジェクトが始まりました。  万葉集にも登場し、初夏になると白い可憐かれんな花をつける「ムラサキ」は、かつて高尾山にも自生していたといいます。 ムラサキこの絶滅危惧種を復活させようと、山内のケーブルカーや、エコーリフトを手掛ける高尾登山電鉄が運営する同園が苗の栽培を始めました。  ケーブルカーの開業が1927(昭和2)年であることから、開業100年を迎える6年後にはムラサキの群落を観光客に披露したいとの計画とのこと。  和名ムラサキの語源は、本種が群れて咲くことから「群ら咲き」であるとする説が一般的ですが、図鑑等には紫色の根が由来と説明するものもあるようです。  ムラサキは乾燥すると根が紫色になることから草木染の染料に使われてきたほか、乾燥した根は、紫根(しこん)と称される生薬などとしても用いられてきた。  奈良時代から江戸時代末期まで栽培が行われてきたようで、学校の校歌にも登場するくらい武蔵野には昔からあったようです。  しかし、ウイルスに弱く、発芽率も低いことなどから、次第に自生している姿が見られなくなった。 明治時代には化学染料の台頭で栽培地も少なくなり、現在は環境省のレッドリストで「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」とされる「絶滅危惧IB類」に指定されている。  このため現在、高尾山内で自生するムラサキを見ることは非常に難しいという。  高尾登山電鉄が、植物の専門家に問い合わせたところ、檜原村で自生していた在来種のムラサキが発見され、その復活に取り組む団体「ひのはらムラサキプロジェクト」を紹介された。  団体の事務局に問い合わせると、早速、苗5鉢と種を分けてもらえたという。  2021年4月末、プロジェクト立ち上げから1カ月がたち、特に苗から植えたものについては高さ約30センチまで成長しているといい、成長すると60センチ~80センチほどの高さになるという。  同園は、高尾山ケーブルカー・高尾山駅から徒歩3分の場所にあり、約80頭のニホンザルを飼育する「さる園」と、約300種の亜高山帯植物や高山植物などがある「野草園」が併設されている。 プロジェクトの進行については、同園のブログやツイッターなどで取り上げていくという。 
高尾山の伝説

高尾山蛸杉伝説

高尾山の名物に、樹高37メートル、目通り約6メートル、推定樹齢450の世にも不思議な形をした「たこ杉」がある。  菊地ただし著「とんとん昔話」第十二話によれば、高尾山の天狗(てんぐ)衆にかかわる話。昔飯縄(いづな)大権現参詣の人々のために、天狗衆が参道を整備していた。   ところが、根を四方に張った大杉に至り、思案の末に翌朝、これを引き抜くことを決めた。それを知った杉はあれ!一大事とばかりに一夜にして根をくるくると縮めてしまったそうです。そして、この盤根が「たこの足」に似ていることから命名されたという。  ところで、この「たこ杉」にはもうひとつの話が伝わっている。  今からおよそ600年ほども前のこと。17日の水行を終わった俊源大徳が、高尾山に登る道に大きな霊杉が根を張って、通行のじゃまであったのを見て、般若心経を唱えると一本杉は、たちまちくるくると根を巻いて道は開かれたといいます。以来、たこ杉、または、道を開いたところから開運杉とも呼ばれています。
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