「いつも駅からだった」の第2話は悩める父が主人公の高尾山口編

高尾山の文学

京王電鉄と「休日ハック」(台東区)が共同で運営する、小説を使った体験型コンテンツ「いつも駅からだった」の「高尾山口編」の冊子が2023年5月16日から、京王線・高尾山口駅などで配布されています。

街歩き短編小説「いつも駅からだった」は、京王沿線を舞台にした短編小説シリーズで、小説家の岩井圭也氏が物語を書き下ろした完全オリジナルストーリーーの「小説×街歩き」体験型コンテンツです。

「体験型」と称するように、京王沿線の駅や街、実在する商店街・店舗などの地域コンテンツを取り上げながら、「友情」や「家族の絆」などをテーマにした物語が展開します。

また、小説の主人公を追体験できる内容や、現地に行かないとわからない推理要素が盛り込まれていて、小説を読みながら街歩き体験を楽しむこともできます。

第1話は下北沢を舞台に、メジャーデビューを果たしたタイミングで、とあるSNSの投稿をきっかけに失踪してしまうバンドマンにまつわる物語でした。

さて、2話目となる「高尾山口編」の内容とは・・・・・ちょとだけご紹介。

中学教師・倉田和夫は高尾山を目指し、高校生の息子・龍也と新宿発のMt.TAKAO号に乗っていた。突然不登校になった息子に高尾山に行かないかと提案したところ、了承してくれたためだった。

龍也の登校拒否の理由はわからない。
ただ、和夫は少し前に日記を覗き見てしまった。そこにはいじめを連想させる文言が連ねられていたのであった。
登山中に事実を突き止めようとする和夫。

果たしてこの親子は打ち解け、本音で話し合うことができるのか。

途中息子から投げかけられる謎もあるので、ぜひ父親目線で推理しながら導く体験を楽しんで欲しいものです。

ちなみに、小説で登場するとあるイベントは実際に高尾山で開催されているものですので、小説と現実世界のリンクを体験することもできます。

なお、この冊子は同駅のほか高尾599ミュージアム(高尾町)、同駅前にあるホテル「タカオネ」(高尾町)、啓文堂書店の高尾店・高幡店など5店で配布しています。A6判サイズ、本文36ページ(WEB公開は28ページまで)限定1万部。
また、同プロジェクトの公式サイトでは小説の一部を電子書籍として公開しています。

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