新選組ゆかりの地
高幡不動尊金剛寺
関東三大不動の一つである高幡不動尊金剛寺のおよそ4000坪もの境内には、不動堂や奥殿、五重塔などが見られ、中でも総重量が1100kg超となる千年ぶりの修復を終えた「丈六不動三尊像」は圧巻です。
高幡不動尊は、鎌倉幕府や室町幕府の将軍からも信仰されており、新選組副長となる土方歳三の実家である土方家の菩提寺でもありました。
江戸時代には、宗門人別帳(戸籍のようなもの)というものがあり、金剛寺の旦那として幼かった土方歳三の名前が記載されています。天然理心流の面々の裏山不動ヶ丘での実戦訓練や縁日での蛮勇ぶりなど数々の逸話が残されているといいます。
奥殿内にある展示室(拝観料300円)には土方歳三の書簡をはじめ、天然理心流佐藤道場にて使用された木剣など新選組にまつわる資料の展示があります。
また、「大日堂」(拝観料200円)には天井に龍の絵が描かれている部屋があり、その龍の下で手を叩くと不思議な音が鳴り、願い事が叶うと言われています。土方歳三の位牌もここに納められています。
境内にある、土方歳三の銅像。もちろんこの前での写真撮影は皆さん外せません。
今でこそ新撰組は幕末武士のヒーローで日野のシンボル的存在ですが、建立には紆余曲折がありました。
新選組は長く逆賊のイメージで見られていましたが、昭和37年の司馬遼太郎の「燃えよ剣」で人気が上昇しました。
その頃に一度、地元有志の間で近藤勇・土方歳三・井上源三郎の銅像を作る計画が持ち上がりました。
しかし、設計図もでき、資金の目処もついたところで、当時の市の幹部から、「暴れ者の像を建てるのは文化都市日野にふさわしくない」というお達しが出て、計画はなくなってしまいました。
その後月日が経って、現在の土方歳三の銅像を建立しました。
銅像銘文には平成7年11月3日、日野ロータリークラブ創立30周年を記念して建立されたと書いてあります。
ちなみに、高幡不動尊では土方歳三にちなんだお土産の販売もあるので、ぜひチェックしてみましょう。
高幡不動尊金剛寺といえば有名なのが、約200種7500株といわれるあじさいが咲き誇る「あじさいまつり」。
また、春は桜、秋は紅葉など様々な花木が見られるスポットでもあります。
季節によって表情を変えるため、何度も足を運びたくなるスポットといえるでしょう。
また、時間の許す方は、高幡不動尊「護摩修行」に挑戦してはいかがでしょうか。
護摩修行とは、燃え上がる炎の前で願いを込めながら祈り、煩悩(心をかき乱す、一切の邪悪な思いや誤った考え、欲望のこと)を炎で焼き尽くす修行のことです。
護摩修行を終えると、不思議と心が軽くなった気分を味わえるといいます。
護摩修行は、「不動堂」という建物内で、午前5時から午後4時まで、1日に数回、行われています。
当日、10分前までの受付を済ませれば、誰でも体験することができます。
新選組ゆかりの地情報 | |
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名称 | 高幡不動尊 金剛寺 |
住所 | 東京都日野市高幡733 |
アクセス | 京王線 高幡不動駅から、または多摩モノレール 高幡不動駅から徒歩で5分 |
営業時間 | |
料金 |