新選組ゆかりの地
八坂神社
日野駅から歩いて3分程度で訪れることができる「天王さま」とも呼ばれている「八坂神社」。
この神社は、由緒書きによると『創立者年代は不詳であるが、古書によると、むかし土淵の庄に土淵という深淵があり、あるとき多摩川洪水の後、金色燦然とした牛頭天王の神像があったため、里の老翁がこれを拾い上げ、鎮守として祀ったのが当八坂神社の起源と云われ、五穀豊穣・疫病除け・子孫繁栄に霊験あらたかの神なりとある。』とのこと。
本殿は、寛政一二年(1800年)に完成したもので、様式一間社造り、屋根は流れ造りで、正面に千鳥破風・軒唐白木彫りの彫刻垂木の組物等、建築技術の粋をつくした絢爛華麗な江戸後期の典型的な社殿(本殿)建築です。
この八坂神社には、天然理心流を学んだとされる剣士たちが奉納した剣術額があります。
天然理心流とは、1789年頃に創始された古武道における流派のひとつで、当時、農民たちの間でも習われていた総合武術です。
その天然理心流を学んでいた剣士こそが、新撰組の近藤勇、沖田総司、井上源三郎らでした。
日米修好通商条約が結ばれ、井伊直弼が大老となった安政5年(1858年)、日野の天然理心流一門は、武術上達祈願のため、牛頭天王社(現・八坂神社)に奉納額を納めた。
奉献された「天然理心流奉納額」には嶋崎(近藤)勇、沖田惣次郎(総司)の他、佐藤彦五郎、井上松五郎・源三郎など日野宿の天然理心流の門人二十三人の名前があります。なお、入門前だった土方歳三の名前はありません。
毎年9月の第三土曜と日曜に行われる例大祭では、精巧な彫刻が見事なケヤキの神輿が前ぶれ太鼓とともに町内を練り歩きます。
天然理心流の奉納額は、通常非公開ですが、日野新選組まつりと八坂神社例大祭の際には公開されるため、その日を狙って八坂神社を訪れるというのもいいかもしれません。
また、八坂神社には、お守りのほかに「絵馬」にも注意してください。新選組の象徴ともいえる「誠」が書かれた絵馬は新選組ファンにとっては、なんとも贅沢な絵馬かもしれません。
また、新選組は、浅葱色のだんだら模様が入った羽織を着ていたと伝えられていますが、その模様が八坂神社の御朱印にも使われています。
新選組ゆかりの地情報 | |
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名称 | 八坂神社 |
住所 | 東京都日野市日野本町3-14-12 |
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