じっくり甲府を楽しむ大人には見逃せない観光スポット
東光寺
東光寺は、武田信玄公が定めた5つの寺院「甲府五山」の一つです。本尊は薬師如来でその周囲を取り囲む十二神将とともに県指定有形文化財になっています。
東光寺は、臨済宗妙心寺派の寺院。寺伝によれば平安時代の創建で、1121(保安2)年に源義光(新羅三郎。源義家の弟)が国家鎮護と仏法繁盛の祈願所として諸堂を再興し、寺号を興国院とします。
その後1262(弘長2)年に、この地へ配流されていた蘭渓道隆が、当時荒廃していたこの寺院を禅宗寺院として再興し、東光寺と改めたといわれています。(蘭渓道隆は、中国宋の禅僧で1246年(寛元4年)に来日。鎌倉幕府五代執権の北条時頼に招かれて、1253年(建長5年)、禅の専門道場建長寺の開山に迎えられた。京都の建仁寺などにも住持するが、讒言により伊豆や甲斐に流された。東光寺は甲斐に配流中に入山した寺となる。)
戦国時代には武田晴信(信玄)による保護を受ける一方、1582(天正10)年には、織田信長の侵攻によって武田家が滅亡した際に焼打ちされ、さらに1945(昭和20)年の甲府空襲でも本堂を焼失するなど大きな被害を受けています。
また、武田義信、諏訪頼重の墓があります。
長男・義信は父・信玄と対立したといわれ、東光寺に幽閉され、自害しています。また、諏訪頼重は、名門・諏訪家の当主で、信玄公の諏訪侵攻の時、捕らえられ、東光寺に幽閉され、切腹しました。
境内には、蘭渓道隆が築いたといわれる見事な庭園(県文化財)があります。木々の緑を背景に、山の斜面を利用して大小数百の石が配置され、正面左手に蓬莱山、中央部には滝を模した石組とそれに続く流れが枯山水で表現されています。池の中央には舟形石があり、亀を模した築山と鶴を表現した石も見られます。
また、国の重要文化財に指定されている室町時代後期の仏殿(薬師堂)は、唐様(からよう)と呼ばれる中国の建築様式を模して建てられた一辺8mほどの正方形をした入母屋(いりもや)造りの建物です。二重屋根の裳階(もこし)が特徴で、ヒノキの皮を重ね合わせた桧皮葺(ひわだぶき)が用いられ、流れるような曲線で仕上げられています。
仏殿の内部には、鎌倉時代の作品である木造薬師如来坐像・木造薬師十二神将像(ともに県指定文化財)が安置されています。武田氏滅亡後、織田信長は甲府善光寺に本陣を置き、東光寺を焼きました。しかし、仏殿だけが焼け残りました。仏殿の中の柱に、織田軍が乱入した時の刀きずが残っています
詳細情報 | |
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名称 | 東光寺 |
住所 | 〒400-0807 山梨県甲府市東光寺3丁目7−37 |
アクセス | 甲府駅からバス10分市立図書館入口下車徒歩10分 |