大人のための博物館・美術館めぐり

山梨近代人物館

　　本施設は県指定有形文化財である山梨県庁舎別館内に整備された展示室。
　別館は、山梨県のあゆみを象徴する貴重な文化遺産であるとともに、山梨県の発展を支えてきた幾多の先人たちの思いが詰まった建物でもあります。
　先人たちが山梨県を舞台にどのような活動をしたのか、時代を超える記憶が、この建物には刻まれています。
　こうした別館の特徴を活かし、県内外の多くの人に山梨県の魅力を知ってもらうために、別館内に展示施設を整備し、公開しています。

　山梨近代人物館として、概ね明治時代から戦前までの間、農林業、政治・経済、国際交流、教育、芸術、学術など幅広い分野で活躍した50人の人物を選定し、この中から毎年2回づつテーマに沿って9人の人物を紹介しています。山梨で暮らしていながらも知らなかった偉人や、改めてその業績を知る人物など、観光で訪れた方だけでなく、ずっと甲府に住み続けている方たちにとっても土地と人の記憶を辿ることができる場所となっています。
　子どもから大人まで楽しめる充実した内容で、各人物や県の歴史を紹介する展示のほか、旧知事室と特別な行事が行われていた旧知事室、正庁など、創建時の様相をよく残している部屋は当時の写真にあわせて修復・再現し、公開しています。
　また、笹子トンネル（鉄道）の歴史映像が楽しめるプロジェクションマッピングやクイズを楽しめます。旧知事室、正庁など、創建時の様相をよく残している部屋は当時の写真にあわせて修復・再現した。

　人物館の部屋を出ると、廊下のすぐ向こうには県庁で働く人々の姿が見えます。時代を超えて、県の執務の実際が、垣間見えるような気がして、なんだか感慨深いものがあります。