大人のための博物館・美術館めぐり
印傳博物館
鹿革に漆で模様を付ける甲州印伝は、古くから甲州に伝えられている革工芸文化です。
その中でも甲府市に本社を構える「印傅屋 上原勇七」は、1582(天正10)年創業の歴史を持ち、藁と松根を焼いた煙りで鹿革をいぶす「燻(ふすべ)」技法、一色ごとに型紙を替えて色を重ねる「更紗(さらさ)」技法、漆で模様をつける「漆付け」技法など技の伝承は、代々の家長でもある勇七に口伝で行われた。
江戸時代には莨(たばこ)入れや巾着など粋や伊達を競う人たちに愛されていました。
この甲州印傳の技法を守り伝える唯一の老舗印傳屋は、貴重な収蔵品を広く公開し、日本の革工芸文化を後世に伝えるとともに、伝統技術の研究・普及に資することを目的として平成11年10月、印傳屋本店2階に印傳博物館を開設しました。
時代時代の職人たちによって制作されてきた江戸時代以前から昭和前期に至る古典作品をはじめ復原模造品・現代作品・参考資料および道具などを展示しています。
また、近年まで門外不出とされ代々の家長上原勇七のみに口伝で伝承されてきたという歴史ある甲州印伝の知識を得ることができます。
1階スペースでは買物もできます。
甲州印伝の詳しい説明はこちらへ
詳細情報 | |
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名称 | 印傳屋上原勇七 印傳博物館 |
住所 | 〒400-0032 山梨県甲府市中央3丁目11−15 |
アクセス | JR中央本線・身延線甲府駅から徒歩約15分 |