じっくり甲府を楽しむ大人には見逃せない観光スポット
不老園の梅
不老園は、春季と秋季限定の開園となっていて、梅が見頃を迎える春季の開園は2月1日から3月下旬までとなっています。梅の見頃は、例年2月下旬から3月中旬頃です。
明治30年、市内に住む呉服商の七代目奥村正右衛門が別荘として開園した不老園は、中央線酒折駅から5分のところにある甲府盆地東部山つき総面積約5万平方メートル(東京ドーム1個分の敷地)におよぶ広大な山地の山を切り崩し、谷を生かし、池を造り、その周辺に20種類、約3200本観賞用の花柚木や赤松、桜、南天、つつじ、もみじ、牡丹等が人工的バランスよく植栽されている梅園です。
不老園の名のいわれは、中国の古事に「不老の門を入り奇岩・名木の間を逍遙して長生の庵に至る」にならって入口に大門を建て梅園を不老園と称したといいます。
圏内は樹木や奇岩の間を迷路のように遊歩道があり、途中に売店や学問の神をまつる梅天神、さらに登れば晴れる時に富士山や南アルプスを一望できる展望台があります。
高台から西に下れば梅の花に囲まれた大正8年建立の湖畔の庵「長生閣」または逍遥の池等があります。
整備ののち、観梅の客を招いていたところ、以来甲斐路の梅の名所として有名になったのでした。
2月~3月にはたくさんの人が観梅に訪れます。園内は和を基調とした空間になっているので、梅の美しさをより引き立てています。
なお、電車を利用した場合、JR酒折駅より歩くことになりますが、途中に「酒折宮」があります(下のマップご参照)。酒折の宮は、古代、日本武尊が東国の蝦夷を征伐して帰路につくときに立ち寄った場所として「古事記」や「日本書紀」にも登場する由緒ある宮なのです。
記紀には、日本武尊が東夷征伐の帰りに酒折宮に立ち寄り、「新治筑波を過ぎて幾夜か寝つる」と片歌で問いかけたところ、御火焼の翁(みひたきのおきな)が「かかなべて夜には九夜日には十日を」と片歌で答えたことが記載されています。この問答歌のやりとりが日本における連歌の起源とされ、酒折宮は「連歌発祥の地」と言われています。
詳細情報 | |
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名称 | 不老園 |
住所 | 〒400-0805 山梨県甲府市酒折3丁目4−3 |
アクセス | 東京方面からは中央道「一宮御坂IC」で降り、R20号(甲府バイパス)へ出て約15分 長野方面からは中央道「甲府昭和IC」で降り、R20号(甲府バイパス)へ出て約20分 JR酒折駅から徒歩5分 |
入場料 | 500円 |
営業期間 | 2月初旬から3月下旬 |