大人のための博物館・美術館めぐり
クリスタル・ミュージアム
かつて水晶の発掘地だった甲府は、研磨・加工技術に優れ、産業として発展したため「宝石の街 甲府」と呼ばれていました。
「クリスタル・ミュージアム」は、長年、ガラスや水晶アクセサリーの製造にたずさわってきた丹沢良治館長が、水晶・貴石加工などの地場産業の振興になれば、と1996年に設立したものです。
山梨県立美術館の通りに建つクリスタル・ミュージアムには、巨大なアメジスト、紫水晶などの宝石の原石や、カットグラスの工芸品が数多く展示されたギャラリーやショップ、カフェが同時に楽しめるようになっている複合施設です。
受付から館内へ通じる通路には雪江なほみ氏や井上公雄氏ら県内を拠点に活躍する造形作家の作品が並びます。
博物館部分では、神秘的な瑪瑙のトンネルが設置されており、輝く宝石の原石や、石を素材としたアート作品が展示されています。 館内1階は「自然のぬくもりのフロア」と名づけられ、1トンもの紫水晶原石や、透明度の高い茶水晶、井上氏や香港の有名作家の水晶彫刻作品のほか、さまざまな天然石と彫刻品が展示されています。特に長い歳月をかけて結晶化した鉱物の原石の造形は、世界にただひとつの美しさを持っています。
吹き抜けの2階は回廊ギャラリーで、「技術のぬくもりのフロア」とされ、100年の歴史をもつボヘミアン・グラスの世界的メーカー「スワロフスキー」や「王様のガラス」と称賛される「モーゼル」のクリスタルガラスの美術品や、アールヌーボーのガラス工芸品を展示しています。さらにパネルによって「クリスタルガラスとソーダガラスの違い」などが解説されています。
ショップには、水晶などの石やガラス製品があふれ、その美しさを見ているだけで、時間がたつのを忘れてしまうほどです。自分の誕生石を使ったオリジナルアクセサリー作りも体験できます。
併設するカフェ内はヨーロッパ系のアンティーク家具があり、クラシックな印象。 ぬくもりのあるランプでとても落ち着きます。
詳細情報 | |
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名称 | クリスタル・ミュージアム |
住所 | 〒400-0065 山梨県甲府市貢川1丁目1−7 |
アクセス | 中央自動車道昭和ICから車で10分 JR中央線甲府駅からバスで15分 JR中央線竜王駅からタクシーで10分 |
入場料 | 大人500(400)円、小人300(240)円 ※( )内は20名以上の団体割引料金 |