じっくり甲府を楽しむ大人には見逃せない観光スポット
長禅寺
武田信玄公が定めた5つの寺院「甲府五山」の一つ。
甲府五山とは、信玄が帰依していた臨済禅の関山派を、京都や鎌倉の五山にならって定めたもので、長禅寺をその主座とした。
長禅寺は、甲府市中央部、愛宕山の南麓に立地し、武田信玄の母(武田信虎夫人・大井夫人)の菩提寺としても知られる臨済宗妙心派のお寺です。
長禅寺が開かれた時の住職・岐秀元伯は、大井夫人が招いた、信玄公の幼少期からの学問・政道の師で、信玄公の人間形成に大きな影響を与えたといわれています。
また、信玄公に、それまでの武田晴信から「機山信玄」という法号を与えたことでも有名な高僧です。
長禅寺の前身は甲斐西郡(甲府盆地西部)の国人領主である大井氏の領する巨摩郡相沢(現在の南アルプス市鮎沢)に建立された寺院(古長禅寺)で、大井氏の菩提寺でした。
古長禅寺は真言宗寺院でしたが、1316年(正和5年)に甲斐国おいて臨済宗を布教させた夢窓疎石により改宗されたという。
大井夫人は、 天文21年(1552年)にこの世を去ったが、信玄(晴信)は鮎沢では母の墓所が遠かったため、亡き母を開基に、岐秀和尚を開山に請じ、館に近い現在の地に新たに長禅寺を開かせたものです。
なお、旧地に残されたもう一つの寺は古長禅寺として現存しています。
国の重要文化財に指定されている武田信虎夫人像(大井婦人肖像画)があります。
入り口にある大きな門に圧倒され、三重塔、五重塔、本堂はとても印象的です。特に高さ30mの五重塔は、新宿方面から甲府駅到着時に間際に見える車窓からの塔の姿もまた格別です。
ちなみに五重塔は、平成二年に再建したもので、歴史的価値はないのですが、有名大学の教授により、独自の制振構造を持つ塔として設計され、数十億円を投じて完成した塔だそうです。
詳細情報 | |
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名称 | 長禅寺 |
住所 | 甲府市愛宕町208 |
アクセス | JR甲府駅から徒歩15分 |