SAMPLE SHOP

観る(大人のための観光ガイド)

 甲府は、武田信玄や太宰治の歴史がたどれる寺社などが多く、歴史ファンのみならず多くの人が訪れます。
 また美術館やランドマークなどもあり、見どころいっぱいの街です。
 そんな甲府を訪れる大人の旅のために、地元の者しか知らないちょっとだけ詳しい話を加えて、ご紹介します。


大人のための博物館・美術館めぐり

山梨県立文学館

 平成元年(1989)11月に建てられた山梨県立文学館は、「芸術の森公園」の中にある山梨県立美術館と向かいあって建っており、近世から近現代にいたる文学に関する資料を幅広く収集しています。正面玄関前の池の中にはマイヨールの「裸のフローラ」像があり、噴水の虹に包まれている。

 常設展示の中心には、日本を代表する作家の芥川竜之介と飯田蛇笏を据えています。それもそのはず、開館は、山梨の生んだ俳句の巨匠・飯田蛇笏(だこつ)に関する資料の活用について、四男の飯田龍太氏から申し入れがあったこと、また、山梨市出身で三茶書房を経営する岩森亀一氏からも芥川龍之介に関する資料の寄贈の申し入れがあったことなどがきっかけとなったからです。

 山梨の文学の発信拠点として機能し、常設展示室は、はじめに山梨の風土を紹介するオリエンテーションコーナーがあり、つぎに樋口一葉、前田晁、三井甲之、中村星湖、秋山秋紅蓼(あきやましゅうこうりょう)、中里介山、徳永寿美子、村岡花子、田中冬二、木々高太郎、井伏鱒二、山本周五郎、小尾十三、太宰治、檀一雄、深沢七郎、山崎方代、辻邦生、李良枝、伊藤左千夫と山梨の歌人や、山梨出身ゆかりの作家たちとのコーナー、そして芥川龍之介、飯田蛇笏のコーナーがあり、作家に関する原稿、書簡、愛用品等を展示しています。
 特に芥川は全国でも有数のコレクションとして知られ、「羅生門」や「鼻」の下書き原稿をはじめ約5,000点の資料を所蔵しています。

 また、ミュージアムショップやカフェが併設されており、こちらは観覧チケットを持っていなくても利用できます。
 同じ敷地内には「山梨県立美術館」があるほか、両施設のある「芸術の森公園」では、ロダンをはじめとした彫刻作品を鑑賞することもでき、芸術を満喫しながら散策するのに最適といえるでしょう。
 


詳細情報
名称 山梨県立文学館
住所 〒400-0065 山梨県甲府市貢川1丁目5−35
アクセス JR甲府駅からバスで15分
利用時間 【展示室】午前9時~午後5時(ただし、入室は午後4時30分まで)
【閲覧室】午前9時~午後7時(ただし、土・日・祝日は午後6時で)
定休日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日(日曜日の場合を除く)、年末年始(12月29日から翌年1月1日)
入場料 【常設展】大人 330円(※20名以上の団体料金、県内宿泊者割引 260円) 大学生 220円(※20名以上の団体料金、県内宿泊者割引 170円) 


<< 前のページに戻る

↑ PAGE TOP