大月桃太郎伝説を追う
桃太郎とは
桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけた黍団子、一つわたしに下さいな。
やりましょう、やりましょう、これから鬼の征伐に、ついて行くならやりましょう。
行きましょう、行きましょう、貴方について何処までも、家来になって行きましょう。
そりや進め、そりや進め、一度に攻めて攻めやぶり、つぶしてしまへ、鬼が島。
おもしろい、おもしろい、のこらず鬼を攻めふせて、分捕物をえんやらや。
万万歳、万万歳、お伴の犬や猿雉子は、勇んで車をえんやらや。
桃の実から生まれた桃太郎が、犬、猿、雉を連れて鬼ヶ島に鬼退治に行く…というのは、日本人なら誰もが、子供の頃からよく耳に馴染んできたおとぎ話といえるでしょう。
そして、ここ登場する「鬼」とは勿論、村人を困らせていた悪者の怪物。
大きな鉄棒を振り回して暴れまわる鬼に、桃太郎が家来とともに果敢に立ち向かい、見事に退治。
でも、これほどに日本人になじみのある桃太郎の話ですが、桃太郎発祥の地と言われるところは、実は日本各地に存在します。
そして、これから紹介する大月もまた、桃太郎伝説に名乗りを上げた発祥の地とする場所なのです。
(写真は山東庵京伝(山東京伝)著『絵本宝七種』(蔦屋重三郎刊、1804年))
全国の桃太郎
桃太郎の話の舞台となっているところは、日本各地に点在しています。吉備地域(岡山県総社市)と尾張・美濃地域(愛知県犬山市)は、様々なメディアにも取り上げられ認知度は、おそらく別格でしょう。
まずは、日本各地に伝わる桃太郎の話をまとめてみました...........詳しく
大月の桃太郎
上野原市から大月にかけては、旧甲州街道沿いに犬目、鳥沢、猿橋という地名が並んでいますが、この並び方は、「桃太郎は、鬼退治のために街道を進んだ際、犬・雉・猿と次々に出会って家来として引き連れていった」という説明と見事に符合しているではないですか。大月に伝わる桃太郎の伝説を追いかけてみます..........詳しく
大月の鬼物語
大月の桃太郎伝説によれば、岩殿山の東側には、鬼の棲んでいる洞窟がありましたが、元々、鬼は10匹いて、都留市にある九鬼山(くきやま)から逃れてきた1匹の鬼がこの洞窟に隠れ棲んでいたといいます。九鬼山の由来は、残った9匹の鬼にちなむということです。大月の桃太郎が成敗した鬼とは、いったい誰だったのでしょうか.........詳しく
桃太郎の起源
桃から生まれた桃太郎が、黍団子(きびだんご)を携え、犬・猿・雉を家来にして、鬼ヶ島の鬼退治に行く。日本人ならだれでもみんな知っている日本代表する昔話「桃太郎」の物語です。そしてまた多くの人が「桃太郎の故郷は岡山だ」と、思っていることでしょう。でも、桃太郎の話がメジャーになっていく過程を紐解くと、決して断言できないことに気づきます。果たして、桃太郎はどこで生まれたのでしょうか.......詳しく。